歴史ある場所には花が咲く!美しきウィーンの伝統をめぐる旅♪
ウィーン取材レポートの続き。
この日は世界遺産にも登録されている歴史深いウィーンの貴重な町並みを見てきました!
“歴史”となると勉強みたいで、実際に学校での授業で聞いていた名前(ハプスブルク家など)は言われてみれば「聞いたことある!」となりますがなかなか歴史が得意ではなかった私は、楽しめるか少し不安ではありました。。でも実際に街歩きをして名所を目の当たりにしながら知っていくと、不思議と知識が入りやすいんですよね!楽しく世界史を学べる旅も面白いなぁと思いました♪
みなさんにも今回私が撮ってきた写真を見ながらオーストリアの歴史を少しでも身近に感じでもらえたら嬉しいです。
まずは歴史的名所であり、街のシンボルであるシュテファン大聖堂(Stephansdom)
屋根には瓦でデザインされたオーストリア・ハンガリー帝国の双頭の鷲、ウィーン市とオーストリアの紋章が描かれています。
4つの塔があり、最も高いのは南塔で高さ136.44メートル。343の階段を上がるとウィーン市内の眺望を楽しむことができますよ☆
美しさの秘密は細部に渡る凝った装飾。そんなシュテファン大聖堂はモーツァルトの結婚式・葬儀の行われた場所でもあります。
繰り返し改装された内部は、静けさと美しさに包まれていました。貴重な祭壇や脇礼拝堂、金や宝石で飾られた聖遺物などの歴史的産物を見ることができます。
街中を走る馬車はシュテファン大聖堂脇にたくさん止まっていました!
シュテファン大聖堂横の通り。ウィーンの街中にはたくさんの花が植えられているから花好きとしては嬉しい限り♡
夜になるとライトアップされ、より一層荘厳さが増します。
ウィーンを訪れたら昼夜必ず見ておきたい名所の一つなのでお忘れなく。
続いてはシェーンブルン宮殿(Schloss Schönbrunn)へ!
宮殿の入口まではSchönbrunn駅から徒歩5分。駅を降りると春の花が咲く原っぱが広がっていました。
品のある宮殿内の庭園は美しく整備されていて、歩いているのが楽しい♪
こちらがシェーンブルン宮殿の本殿。
マリア・テレジア・イエローと呼ばれる黄色の外観、バロックとロココ様式を持つ美しい宮殿で、世界遺産にも登録されています。
シェーンブルン宮殿なしにウィーンの歴史は語れません。
ハプスブルク家の夏の離宮として建てられたこの宮殿は「フランスのヴェルサイユ宮殿をも超える宮殿にしたい」という皇帝レオポルト1世により着工されました。しかし、様々な問題から途中、建設中断などを経て1749年にようやく完成されました。
季節ごとに見られる花が違うので、どの季節に行っても楽しめるのが良いところ。
今の時期はチューリップやパンジーなどがたくさん植えられていました。
遠くに見えるのは丘の上に立つグロリエッテ。あの場所から見るシェーンブルン宮殿やウィーンの街並みが素晴らしいとのことなので歩いて行ってみます。
グロリエッテまでは徒歩約20分ですが、日陰が全くないのでとにかく暑く、意外と体力を消耗します。。
グロリエッテにやってきました。こちらは初期歴史主義のコロネードとして1775年に建てられたそうです。
展望台や併設するカフェで眺望を楽しみながら休憩する人たちの姿もたくさんありました。
そして、丘の上から見たシェーンブルン宮殿とウィーンの街。遠くから見てもはっきりと見えるイエローの外観とその壮大さは、さすがウィーンの名所!と納得。
柔らかい芝の上でゆっくりとした時間を過ごせました♡
そんな大きいシェーンブルン宮殿ですが、内部には1441の部屋があり、そのうち45の部屋が一般公開されています。世界のロココ調の部屋の中で最も豪華絢爛の部屋だと言われているのが「ミリオンの部屋」。床から天井まで高価なインドやペルシャの細かい細工で飾られているのだそう。
あのフランス王妃マリー・アントワネットも15歳までこの宮殿で過ごしていました。
そしてなんと、この宮殿の4階にあるスイートルーム一室限定で宿泊ができるそうです!マリー・アントワネットのようなプリンセス体験、憧れますね。世界遺産に泊まってみたい!という方も必見です。
続いて向かったのは王宮庭園(Burggarten)
王宮庭園は新王宮の南側に位置する庭園で、その一角にはオーストリアを代表する作曲家・モーツァルト像とト音記号に形作られた花が植えられています。
ウィーンにはシュテファン大聖堂を中心地に町を取り囲む円形の大通りがあり「リング(Ring)通り」という名で知られています。
かつてリング通りには街を守る城壁があったのですが、19世紀半ばに取り除かれ、現在は街路樹が美しく並ぶ人々に愛される通りになっています。
リング通りを渡り、到着したのはマリア・テレジア広場。
広場の真ん中にはマリー・アントワネットの母であり、18世紀の「国母」と慕われたマリア・テレジアの像。
皇帝カール6世の長女マリア・テレジアは、オーストリア栄華の時代を築いた人物として讃えられ、戦争、政治、教育など様々な分野で革命を起こした人物です。
マリア・テレジア広場の両側には全く同じ外観をした美術史博物館(Kunsthistorisches Museum)と自然史博物館(Naturhistorisches Museum)があります。
美術史博物館はヨーロッパ屈指の博物館で、ハプスブルク家が収集した名画の数々を目にすることが出来ます。ラファエロ、ピーター・ブリューゲル、フェルメール、ルーベンス、レンブラントなどの名画は必見。
また、自然史博物館(Naturhistorisches Museum)ではフランツ1世のコレクションを元に、昆虫や宝石、鉱物などの自然に関する様々な物が展示されています。
再びリンク通りを渡り、王宮へと続くブルグ門をくぐって英雄広場(Helden Platz)へ。
英雄広場の右側には新王宮(Neue Burg)があります。
新王宮の屋根にはハプスブルク家の象徴「双頭の鷲」があり、手前にあるのは17世紀にトルコ群からウィーンを救った英雄・オイゲン公の像。
そして向かいには1809年アスペルンの戦いを収めたカール大公の騎馬像。皇帝フランツ1世の弟で、オーストリア軍を指揮していた将軍です。
旧王宮(Alte Burg)の中庭へ。レオポルト宮、アマリア宮、宰相宮に囲まれています。
スイス門をくぐりスイス宮(Schweizerhof)の中庭へ。スイス宮は王宮の中でも一番古い部分とされています。
歴史を学びながら、素敵なフォトスポットで撮影♪
中庭に面するこちらの建物は王宮礼拝堂。
礼拝にはウィーン少年合唱団が参加しているため、美しい歌声を聴きたいと多くの人たちが集まるそうです。
王宮/ホーフブルク(Hofburg)のミヒャエル門。
両端には「海の力」と「陸の力」を象徴している2つの噴水があります。
王宮前のミヒャエル広場 (Michaelerplatz)にある古代ローマ時代の遺跡。
最後にアウグスティーナ教会(Augs-tinerkirche)へ。
フランツ1世とマリア・テレジア、ナポレオンとマリールイーズの結婚式など代々の皇帝の結婚式が行われた場所です。
マリア・テレジアの娘、マリア・クリスティーナの墓石。
高さ5メートル、平らなピラミッド型の墓石は大理石で出来ていて、1805年に夫のアルベルト公がアントニオ・カノーヴァー氏に作らせたものだそうです。
まだまだウィーンには名所がたくさんありますが、今回はここまで。歴史ある町並みの楽しさが少しでも伝われば嬉しいです♡
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