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『セブンルール』撮影、放送を終えて

 

昨夜放送の『7RULES(セブンルール)』ご覧いただきまして、ありがとうございました!
放送中〜放送を終えた今もたくさんの方からコメントをいただき、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。

実はこの放送に際して、国内での撮影が数日&海外では半月以上もずっと密着撮影をしていただきました。
それが30分にも満たないVTRになっているので、正直なことを言うともっと話していたことはあり、伝えたかったこともたくさんあります。
限られた時間の中で全てを伝えるのはとても難しいですよね。。

でも、そんな長時間の撮影を上手くまとめてくださった制作の方にはとても感謝しています!
今回担当してくださったディレクターさんは私よりも少し年上の女性なのですが、話していく中で「なんて大変なお仕事なんだ・・・」と、実際にこなしているお仕事や日々の生活を聞いて驚きの連続でした。
私は今まで業種問わず色んな方と一緒にお仕事をする中で「実はこの仕事早く辞めたいんですよね〜」などという声もよく聞いていたので、そんなに大変な生活だと先述のような気持ちなのかな?と勝手に思っていたのですが、担当ディレクターさんからは意外にも「大変だけどこの仕事が大好きでずっと続けていきたい」という言葉でした。
私も自分の仕事を愛して誇りを持っているからこそ、同じような気持ちで仕事をされている方に今回撮影をしていただけてとても幸せです。

『7RULES(セブンルール)』という番組を通じて、私も今まで知らなかったことをたくさん学ばせていただきました!

 

また、昨日の放送を見て、トラベルフォトライターになりたい!という声をいただけたことも凄く嬉しかったです。
“トラベルフォトライター”という職業は、人から見れば楽しそう、色んなところに旅行ができていいね〜と言われることも多いですが、旅行をして終わりなわけではなく、写真の編集や記事を書かなくてはいけません。それがかなり無理のあるスケジュールで提示されれば数日寝れないことはもちろんあり、現地でも日本でも意外と体力勝負なところがあったりします。ただ遊びとして旅行をするわけではないので、取材前に何度も企業との意識合わせをするための打ち合わせもあります。表面では楽しく旅行をしているだけのようにも見えるこの仕事ですが、トラベルフォトライターとしての写真や文章のクオリティなども、個人事業主としても、責任は全て自分にのしかかってきます。「次からお願いする仕事はありません」と言われればそこで終わりなので、プレッシャーはとても大きいです。

そして、私みたいにフリーランスで活動している人に対して良く思わない人もいるので「正社員にもならず遊んでばっかり」「いつまでそんな変な仕事をするつもり?」と言われることもあります。打ち合わせをさせていただくときに、相手によってはタメ口で小馬鹿にされることも。この仕事だからこそ悲しかったり悔しい思いもたくさん付いてきます。でも、万人に理解されたくて私はこの仕事をしているわけではなく、自分の人生を進みたいように歩むことをしたいし、たとえつらいことがあっても回り道をしたと思って、それも自分の糧にしたいと思ってやっています。

色々な場所へ行って撮影をしていますが、私はカメラの技術が優れていることもなく高級な機材を使ってもいません。私が大事にしているのは私が自分の足でその地を歩き、目で見て、自分のときめく構図で撮影をすること。そして、五感で感じた世界を文章にすることだと思っています。プロのフォトグラファーが見たら機材も作品もしょうもないと思うかもしれませんが、私は、「私が心ときめいた構図」でただ撮影をして感じたことを言葉にして残したいだけなのです。

実は、SNSや本から飛び出てきたと紹介もされますが、そのほとんどは仕事として撮ったものではなく、もともとインスタグラムなどを始める前から旅をしていたときに撮影をしたものばかりです。最近ではSNSにアップしていいね数やフォロワーを稼ぐために旅行をしたいという人も増えていますが、それがきっかけで色んなところに行くのは凄く良いことだと思っています。でも、「いいね数やフォロワーのため」で本来の「旅」を楽しむということが出来ていない人も少なからずいるのでは・・・と、思うこともあります。フォロワーの数やいいねは今の時代によって魅力的に見えるだけで、いつかは自分にとって価値の無くなるもの。それよりも旅をした経験や思い出が私にとっては一生に残る宝物だと旅を通じて感じました。
私は今こうしてたくさん写真を撮っていますが、トラベルフォトライターである前に、仕事ではなく世界を一人でめぐってきた旅人として皆さんに「シンプルに旅を楽しむこと」が伝われば良いなというのが一番の思いです。

私がトラベルフォトライターとして活動することで、「19歳から一人旅に出ている人がいてこんなにも色々な国を周れるんだ!」「高級な機材でなくてもこんな写真が撮れるんだ」「この人がトラベルフォトライターとして活動できるなら私にも出来るかも」くらいに感じてもらえれば良いなと思っています。私は家族で海外旅行にも行ったことがなく、英語も地理もカメラも苦手なただの女子大生でした。そんな人間が旅を好きになり、世界の景色や食べ物、文化などを知って、そのときの感動を忘れたくないがために写真を撮るようになって、その写真や私の書く文章を好きだと言ってくれる人が増えて、今、こうして“トラベルフォトライター”として活動できています。

順調に仕事があって今までやって来れたわけではなく、何度も落ち込み、悩み、世間体やお金の安定を求めるために正社員として働こうかと思った時期もたくさんありました。今も不安でいっぱいですが、強く悩んでいた時期を家族や親戚は知っているので、昨日の放送を涙を流して観ていてくれたそうです。頑張ることで喜んでくれる人がいることを改めて実感しました。

世界には色々な職業の方がいらっしゃいますが、今回の放送を機に“トラベルフォトライター”として活動するこんな人間もいるんだということを皆さんに知ってもらえたら嬉しいです。

番組を観てくださった方、観ていないけどこのブログを読んでくださった方、長文に最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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